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Security & Trust

セキュリティ

統制を、運用ルールではなく構造で。

「気をつけて運用する」は、統制ではありません。pickles は、テナントの分離も、承認履歴の改ざん防止も、AIに読ませてよい情報の範囲も、人の注意力ではなくシステムの構造で守るように設計されています。このページでは、その設計を稟議に使える粒度で公開します。裏取りが必要な項目は、遠慮なくお問い合わせください。

概要

テナント分離・監査ログ・追記専用の承認履歴からAI利用の統制まで、pickles のセキュリティ設計を公開します。稟議でよく確認される項目は、ページ末尾のチェックリストでそのまま使えます。

設計の要点

  • 業務データは国内(東京リージョン)保管

  • テナント分離はデータベースが強制

  • AIへの入力は基盤モデルの学習に不使用

  • AIは下書きまで、確定は人

THE SPICE OF INNOVATION の壁面の前で作業に集中するスパイスファクトリーのメンバー

データの置き場所

pickles の標準提供環境では、業務データを国内(東京リージョン)のクラウド基盤に保管します。AI処理は用途によって構成が異なり、個人情報を扱う機能は東京リージョン固定、営業データの分析機能は集計済みの数値と定義のみをグローバル構成のモデルへ渡します。詳細は後述の「AI利用に関する考え方」で開示します。

要件に応じて、貴社指定のクラウド環境やオンプレミスへの設置もご相談いただけます。データの置き場所を製品の都合で押し付けない——これも「貴社に合わせて仕立てる」の一部です。

基盤のセキュリティ

テナントの分離は、データベースが強制します。
テナント間のデータ分離は、アプリケーションの実装任せにせず、データベースの行レベルセキュリティ(RLS)で強制しています。アプリケーションは分離を回避できない権限で接続し、設定が正しくない場合はシステムが起動しない設計(フェイルクローズ)です。分離の付け忘れは CI(自動テスト)が検知し、リリース自体を止めます。

認証は、アプリの手前で行われます。
ログインは Google アカウントによる認証で、クラウド基盤の認証プロキシ(IAP)がアプリケーションに到達する前に検証します。加えてアプリ側でも認証情報を再検証し、招待済みの利用者以外はすべて拒否します。SAML 等の個別の SSO 要件は個別にご相談ください。

権限は役割で分かれ、財務データはさらに絞られます。
管理者・マネージャー・メンバーの役割に加え、財務データ(収支・請求)は専用の権限で制御されます。管理操作はサーバ側で権限を検証し、画面の出し分けだけに頼りません。

操作は記録され、記録は消せません。
業務データの変更は、誰が・いつ・何を・どう変えたかを変更前後の内容ごと監査ログに記録します。記録は業務処理と同一トランザクションで書き込まれ、記録に失敗した場合は処理自体が成立しません(フェイルクローズ)。認証まわりの異常は別系統のセキュリティイベントとして記録されます。

承認履歴は、追記専用です。
見積などの承認履歴は後から書き換えることができません。データベースのレベルで削除・改変を拒否し、自己承認も仕組みとして拒否されます。「承認した事実」が動かないことは、内部統制の土台です。

脆弱性は、二段構えで検知します。
依存パッケージの重大な脆弱性は、リリース前の自動チェックと日次の監査で検知し、検知漏れの状態ではリリースできない運用です。

バックアップは自動で、特定時点への復元に対応します。
データベースは自動バックアップに加え、ポイントインタイムリカバリ(特定時点への復元)を有効化しています。目標復旧時間(RTO/RPO)の取り決めは契約時に個別にご相談ください。

AI利用に関する考え方

AI機能を業務システムに載せるとき、確認すべきは「何ができるか」より「何をさせないか」です。pickles の答えを開示します。

入力データを、AIの学習に使いません。
AI処理は大手クラウドの企業向けAI基盤を通じて行われ、入力データを基盤モデルの学習に使わない契約条件のもとで運用されています。

個人情報を扱うAI機能は、国内で処理されます。
名刺読み取り・メール下書き・議事録の整形など、個人情報を扱うAI機能は東京リージョン固定で処理され、東京以外での処理が検出された場合はAI機能自体が自動停止する設計(フェイルクローズ)です。営業データの分析機能に限り、モデルの提供形態上グローバル構成を使用しますが、AIに渡るのは集計済みの数値と定義であり、個票データは渡りません。

AIは下書きまで。確定は、必ず人。
AIはメールの送信もデータの確定もできません。できるのは下書きの提案までで、確定操作は必ず人が行います。この原則はプロンプトの「お願い」ではなくコードで強制されています。

AIの権限は、操作する本人の権限まで。
AIエージェントは、操作している利用者が見てよいデータの範囲でしか動きません。外部AIクライアント(MCP連携)からのアクセスも同じ権限判定を通り、読み取りを含む全アクセスが監査ログに記録されます。

名刺画像は、保存しません。
名刺の読み取りに使った画像はサーバに保存せず、読み取り時のみ使用します。送信前に位置情報(EXIF)も自動で取り除かれます。

AIの品質と安全は、公開前に検査されます。
AIエージェントの変更は「版」として管理され、悪意ある入力への耐性テスト(攻撃ケース)を含む評価に全件合格しなければ公開できません。詳しくはAIエージェント基盤をご覧ください。

稟議チェックリスト

稟議・セキュリティチェックでよく確認される項目の一覧です。この表で「個別回答」となっている項目は、現時点でウェブ上に一律の回答を掲示していない項目です。お問い合わせいただければ個別にご回答します——「未対応」と「個別回答」を混同させない誠実な開示を心がけています。

項目回答
データ保管場所国内(東京リージョン)のクラウド基盤(標準構成)
AI処理の事業者・場所大手クラウドの企業向けAI基盤。個人情報を扱う機能は東京リージョン固定・学習不使用
通信の暗号化TLS による暗号化
保存データの暗号化クラウド基盤の保存時暗号化
テナント分離データベースの行レベルセキュリティで強制
認証Google アカウント+認証プロキシ(IAP)・招待制。SAML 等の SSO は個別回答
監査ログ業務変更・認証異常・AI/外部連携アクセスをそれぞれ記録
バックアップ自動バックアップ+特定時点への復元(PITR)
RTO / RPO個別回答(契約時に取り決め)
可用性・障害通知死活監視・エラー監視を運用。SLA は個別回答
脆弱性管理リリース前チェック+日次監査の二段構え
サブプロセッサー主要委託先は大手クラウド事業者。一覧は個別提供
解約時のデータ出力データの権利は貴社に帰属。一般的な形式でのエクスポートに対応し、所定期間経過後にデータを削除
取得認証(運営会社)ISMS(ISO/IEC 27001:2022)認証取得

稟議用にまとまった資料が必要な場合は、資料ダウンロードの pickles 導入検討ガイド(セキュリティの章)をご利用ください。

セキュリティの質問は、検討の初期にどうぞ。

「あとで情シスに聞かれて困る」を先に潰しておきましょう。チェックシートへの回答も承ります。稟議用にまとまった資料は、pickles 導入検討ガイドをご利用ください。